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2018.10.25(Thu):日々の日記
そこでここ10〜15年程度で提唱され始めた「疲労モデル」が
中枢性疲労、だ。
要は、「疲労は筋肉でおきているのではなく、脳で起きている」という
考え方だ。
「事件は現場でおきているのではない、会議室でおきているんだ」
というわけだ。なんとなく反論したくなってしまうところが問題だが。


例えば、目がバラを見て赤いと識別したとする。
これには、目という抹消系がセンシングした「観測結果」を
脳という中枢系が「解釈する」
赤い色が識別できないのは、何も目が悪いからではなく脳が識別
する回路を持っていないから。そういうことは現実によくある。

疲労もなかなか抹消系の捉え方で理解されないのは
この問題が中枢系、つまり脳の問題だからなのではないか?
おそらく、中枢系疲労のモデルが提唱された背景にはこうした
問題意識があるように思える。

The central integrative model of exercise regulation
という考え方がある。

1.運動を始めるとき、昔の経験を元に無意識に運動単位の動員を
  決定して運動を始める。(潜在意識下の脳)
2.運動中、筋肉からの状態の報告を脳に伝達する。
  乳酸、グルコース、Ca2+、インターロイキン6濃度など。
  (潜在意識下の脳)
3.その情報を潜在意識下から意識のレベルに伝える
  (潜在意識下の脳⇒意識下の脳)
4.与えられた情報が、どのように感じるかを脳で解釈する=疲労
5.意識のレベルでの解釈を潜在意識のレベルへ情報を伝える。
 伝えられた情報を元に筋肉の運動単位の動員を調整する。

つまり、生物に昔からある「自動的な調整機能」と
新しく生まれた「意識的な調整機能」の2つの脳の機能が働いて
疲労感を生みながら、体をコントロールするというわけだ。

脳で意識でコントロールできることは実は非常に少なく
無意識でコントロールされていることが非常に多い。
この事実から、意識される情報は極力少なくしぼられ
重要な情報だけが、意識上に生じる。
運動をするときの多数の体の変化を意識の脳が制御することは
不可能なので、無意識でコントロールしている脳が
統合した情報として意識下に「疲労感」の情報を送るわけだ。

現実の世界でも生じている様々なことと同じように
疲労もまた脳で意識されるある種の「幻覚」というわけだ。


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