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2019.03.28(Thu):日々の日記
機材競技の宿命なのだろうが、機材を変えることによって
早くなりたいと思うのは仕方のないことなのだろう。
そこでよく出てくる話題が、「空力の良い自転車(機材)はなにか?」
である。

いろいろな特集が組まれて提灯記事も含めてたくさんの情報を今の
時代はみることができる。
しかし、ちょっと待てとサイエンティストはコメントするべきだろう。


飛行機を考えて欲しい。
飛行機の空気抵抗を考えた場合、テストは飛行機全体でするだろう。
飛行機毎に速度と出力と環境条件から空気抵抗値を求めるだろう。

そこで、この設計状態から翼の形状を最適化したいと思ったとする。
各種事情から飛行機本体の形状は変えることができないので
翼の形状をいろいろ変えてみて、もっとも最適化された翼形状を
探していく。この手順は恐らく間違えていないだろう。
例えばこの条件で最適化された翼をAとしよう。

しかし、考えてみて欲しい。
もし、翼以外の飛行機の本体の形状や大きさを変えた場合
翼の形状はどの形が最適だろうか?
果たして、先程の最適化された翼Aは、あたらしいコンディションでも
最適だろうか?

サイエンティフィックにはこうだ。
「確かに最適である可能性はある。しかし、本体の形状を変えれば
 本体周りの空気の流れは本質的に変わる可能性があり、その場合
 必ずしも翼Aは最適解である保障はない。新しい流体環境でいくつかの
 翼を検証しまたベストな翼を再度考えるべきだ」


流体の流れは非常にややこしい。
ほんの少しの形状や表面状態の違いで流体抵抗は変わりうる。
ゆえに、上記のようなことが普通に起こりうる。


ロードバイクという機材を考えよう。
これはサイエンティフィックな事実として、自転車に乗った人の
空気抵抗の8割以上はライダーが引き起こしている。
ライダーの空気抵抗の最も大きいところは下脚でこれはベダルを
踏んでいないときでも最大で、動かせば膨大な乱流を生むことが
わかっている。

この空気抵抗の塊の8割の部分はライダーによって異なる。
しかも非常に異なり、ロードバイクの一般的形状差よりも激しい。
つまり、先程の飛行機本体よりも大きな変動要因、不確定要素になる。
なのに、残りの2割の最適化をある特定の条件ではかることに
よってこれが最適なロードバイクだと一般化することは可能なのだろうか?

大事なのは、あなたとあなたのロードバイクのセットでの最適化で
あって、誰かとロードバイクのセットの最適化ではないのだ。
某社のエアロロードバイクと某社のエアロロードバイクの頂上決戦
などというタイトルの記事は読み手の心をひきつけて、数ワットの
計測誤差で読者をやきもきさせるのだろう。
しかし、これを他のサイエンスを見ている目からのながめて
見ると、う~~む、と首をかしげてしまう。



さて、少し話がそれるが。私の場合の話を。
実際に自分のライディング状態をCdAを(解析的にではあるが)
実計測できる環境になって、そして実際に計測してみて
空力抵抗を1つのテストから結果を一般化することがいかに
難しいかを実感している。
空気抵抗、つまり流体の計測は難しい。ましてや最適化等いったい
どこから手をつければいいのかすらわからないくらい難しい。

くれぐれも、提灯記事もふくめて似非サイエンスの結果に騙されて
ステマにのらないように気をつけたいものだ。

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